フローリアンミュージアムでは、便宜上、フローリアンのモデルを以下のように区別します。主に外見上で区別できる要素で区分していま す。

前期型:異型角形ヘッドランプが採用されている車型(TS、および前期の後期型営業車は 丸目4灯)
(1967-1969)
・前期型の特徴
フロントサイドのウインカーは5角形の シンプルなもの

ミラーは全グレード丸形。台座のプラス チックの形状が初期とその後で異なる(最初期は固定式、その後は可倒式)

前期
型の前期(- 1969.2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1型(68モデル)
赤と白だけの小振りなテールランプ。ト ランクリッドの形状も異なる。
ナンバー灯はバン、ハンドメイドの117クーペと共通。

リアクオーターガラスは3角形で底辺が 傾斜している。

前期
型の後期(1969.3〜1970.9) ※1600は70年11月ま で・・・・・3型(69.5)4型(70)


異型のヘッドライトは中央に水平方向のエッジが入り、少し立体感が付けられた。
グリルもライトのラインに合わせて中央部分でくの字に飛び出している。
TSは丸目4灯。半年後には、エンジンがOHVからOHCに。同時に営業車も丸目になる。また、全車型ドアのウエザーストリップが変更される(2重シー ルから1重へ)。これが、4型。

テールランプは大型化し、ウインカーは 黄色に。中期まで基本的にこのテール。
主な識別点:テールランプ形状(前期は赤白テール、後期は3色テール)

中期型:丸目4灯ヘッドで、ボンネット・Fバンパーの中央寄りが少し飛 び出ている車型
(1970-1977)
・中期型の特徴
1800デビュー時に採用されたミラー (1600は丸形のまま)

フロントサイドウインカーは大型化。 1800モデルには、1800の文字が入る。

前期の後期とほぼ同じデザインのテール 回り。
バックランプとリフレクター、その脇のガーニッシュの形状が前期の後期と異なる。
1600モデルは ー ー ー ー の 模様。最終型まで使用される。

中期
型の前期(1970.10- 1973.10)※1600は70年12月か ら・・・・6型(71モデル)
フロントバンパーは継ぎ目の無いタイプ。フロントウインカーは黄色1色。
ドアのストライカ形状が途中で変更される。

中期
型の中期(1973.11- 1975.11)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(74モデル)
フロントウインカーは量産丸目117 クーペと共通のものになる。
バンパーは継ぎ目のあるものに。
ダッシュボードのパッドが若干変更される
バンのテールランプ変更(ウインカーが黄色に)

中期
型の後期(1975.12- 1977.10)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(76・77モデル)
エンジン変更(ターンフローからクロスフローへ)排ガス対策で触媒採用、TS廃止
上級グレードで5速化
バンにディーゼルエンジン搭載モデル誕生(後期の前期まで丸目のまま)
ボンネットのマークは中期の後半から一 足先に変更になっている

ミラーは形状変更(安全対策か?)
最終型まで下級グレードで採用されている


主な識別点:前期はフロントウインカーが黄色一色、中期からは黄・白の2色
      後期からエンジンがクロスフローになり、触媒が付く

後期型:角目4灯ヘッドランプがセダンの全てのグレードに使われている 車型
(1977-1982)
・後期型の特徴
角目117クーペとの共通化が進む
S-IIのサブネームがつく
馬のエンブレム採用
セダンにディーゼルエンジン搭載
フロントワンループ型ELR3点シートベルト
上級グレードのミラーは角目117クー ペと同形状のものに(台座の形状は異なる)

テール回りも樹脂パーツで覆われる。ラ イトの配列は外から赤黄赤白(117と同じ)
ナンバープレートはバンパー下に。
バンパーもプロテクター付きの大型に。

後期
型の前期(1977.11- 1980.2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(78・79モデル)
フロントウインカーは角目117と共通
グリル中央には馬のエンブレム
グリルの細かいバーはブラックアウト

ダッシュボードは中期の中〜後期と同形 状だが、上級グレードはブラウン色に。


後期
型の後期(1980.3 -)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(80モデル)
内装をデビュー以来、大幅にチェンジし、時代に見合った快適装備を充実させた(AT、パワステ、エアコン等)
グリル中央はいすゞのマーク。グリルは 全てのバーがメッキ(画像のグリルは異なる)
アンテナが左フェンダーから、一般的な右Aピラーへ。ワイパー下のカウルのスリットが少なくなる。
DIESELのエンブレムが筆記体からブロック体に。場所もグリルから左ヘッドライト下へ移動。
ドアガラス下端のモール形状変更。両端にプラスチックのカバーが付く。
リアドアもルームランプ連動となる。
ダッシュボードと同時に、センターコン ソール、ステアリングホイール(117と共通)も変更。
フルミックスエアコン(オートも選べる)空調関係も117と共通。
フロアATがディーゼルに復活。アクセルペダルはオルガン式から吊り下げ式へ。
リアシート形状変更(ヘッドレスト別体から一体型へ、座面形状変更)。
上級グレード運転席にランバーサポート、機械式トランクオープナー、電動リモコンミラー。
後期の後期デビューと同時に、バンも角 目化。エンジンはディーゼルのみに。

リアは小変更にとどまる。バンパー大型 化、ナンバー灯がプレートの両側へ
熱線入りガラス、リアワイパーが付く。

主な識別点:前期はデビュー以来の左右対称ダッシュボード、後期は角張った左右非対称ダッシュボード
※バンは後期の前期にあたる車型は存在しない(中期の後期のまま)

エンジンによる年次別区分は以下の通り

G:ガソリン(系)エンジン
C:ディーゼルエンジン
161:
180:
190:

B:シングルキャブ
E:LPG
T:オートマチック
C:クーラー付き
A:寒冷地
V:バン
U:タクシー、ハイヤー
L:左ハンドル


G161B、B−1、BT−1、BC、BC−1、BTC、BTC−1(OHV、シングルキャブ)
G150EB(OHV、LPG)
G161EB
G161D(OHV、SUツインキャブ)
G161SC(OHC、シングルキャブ)
G161SS(OHC、SUツインキャブ)
G180S(OHC、シングルキャブ)
G180SS(OHC、SUツインキャブ)
G180Z(OHC、シングルキャブ)
C190(OHV、ディーゼル)