1963年式 ヒルマンミンクス スーパーデラックス

長いこと、手つかずだったヒルマンミンクスですが、
やっと復活に向け、動き出しました。
書いていくうちに、だんだん人の温かさ、親切さが滲み出た、
人情劇のようになってきました。
助けてくださった方々へのお礼の言葉とともに
それぞれのホームページも紹介しておりますので
よかったらそちらもご覧になってください。
(リンクしておりませんので、コピー・ペーストでアドレス入力してください)

とりあえずは紹介です

黒っていうのはどうもなあ・・・

リアカーテンも昔風

昔流行りのバイザーが付いてます

錆はほとんど見当たりません

内張りはオリジナル、カーペットは作り直しているみたい

メーターパネルもきれいですね

エンジンもすぐかかりましたが、ウオーターポンプから凄い音が!

Cafe  Z へ お引っ越し・・・
そもそも、カフェZのマスター夫妻と知り合ったのは、2004年1月の
「第4回絵画実験展」でのこと。
大学の大?先輩である奥様と共に見に来られたマスターが、
私の作品を気に入ってくださり、ちょうど開店準備中であったカフェに
作品を飾ってもらえることになったのが始まりです。
ちなみに、作品はベレットのボンネットを使ったものです。
 (そのうち、エキシビジョンのコーナーに画像をアップします)
この「カフェZ」はただの喫茶店ではありません。
かなり広いアトリエスペースというのがあって、そこを作家さん達の
作品制作の場として貸しているのです。
今現在も数名の方々が作品(主に絵画)を制作されています。
ヒルマンミンクスはその片隅で、作品?として、あるいは展示品として、
または公開レストアのベースとして、佇んでいます。

ま、人目につくところへ置いておけば、放っておく訳にもいかないし、
中途半端な状態なままにする訳にもいかないので嫌が上にも
直すようになる、かも?ということも考えられます。

幸い、部品も海外から取り寄せたり、オーバーホールをしてくれるショップに
巡り合えたりと、だんだんと揃ってきました。
順調にいけば、年内には公道を安心して走れるようにできそうですが・・・。
ま、世の中そんなに甘くありません。
とりあえず、アトリエに収まったヒルマンミンクスです。

搬入は夜遅くなってしまいましたが、奥さんが待っていてくれました。
カフェ営業中なのに、作業でうるさくしたり臭くしたり
ご迷惑ばかりかけてしまっています。いつもいつもすみません!
http://cafez.exblog.jp/


カフェ全景
コーヒーおいしいですよ〜ランチもあります。これまた結構!


車に寄ってみると、こんな感じ


オランダからウオーターポンプを取り寄せました。
左が元々付いていたもの。右が今回購入したもの。
Roots Parts さん、ありがとうございました!!
http://www.rootesparts.com/id115.htm


取り付け部分の形状も全く一緒で、問題ないように思えたのですが・・・。


高さが違うのがお分かりでしょう?
これだと、ファンプーリーのオフセットが合わなくなってしまいます。
What's a Hillman? The Hillman Minx Pages
http://www.charm.net/~pdbragg/whatsahillman/
によると、ルーツの1600以降のエンジン用のウオポンを1500以前に付ける時は
スーパーミンクスのファンプーリーを用意しないといけないらしいです。
そこまで英語を読み取れていなかった・・・。


長崎にあるショップ「オートタックス」さんにてオーバーホールされた
ブレーキ、クラッチ関係のパーツ。とりあえず、外すときに壊してしまった
リアのホイールシリンダー1個以外は修復できてひと安心です。
壊してしまったパーツもオートタックスさんが持たれていた
ストックパーツをお譲りいただき、大変助かりました。
オートタックスさん、ありがとうございました!
http://www.auto-tacs.com/


moss motors で購入した、MGA用のブレーキホース。
ばっちり、そのまま使えました。
moss motors さん、ありがとうございました!
http://www.mossmotors.com/AboutMoss/LatestNews.aspx


クラッチホースは同リア用を加工して使えるようになりました。
カーベキューセンター岡山の須藤社長。
いつも無理な注文を引き受けてくださってありがとうございます!
須藤社長の顔の広さで何でも的確なところへ作業が頼んでいただけるのです。
http://www7.ocn.ne.jp/~carbekyu/
ちなみに、手前味噌ですがカーベキューセンター作業場のデザイン、
社長のアイデアをイラスト化したのは、私です。

  

マスターが仕事の合間に撮影してくれました。ありがとうございます!
ブレーキパーツを早速組む、の図。


順調に進んでいるようですが、いろいろとトラブルもあります。

サーモスタットハウジングはGL201エンジン用が、取り付け部の形状が同じなので
問題なく付いたのですが、微妙なケース形状の違いから、元々のファンプーリーが干渉して
使えません。そこで、ファンプーリーを家に転がっていた117クーペ用に交換。
ファンプーリーが小径になったため、ベルトの長さが合わず、現物合わせで
3度部品屋さんを往復し、何とか合うものを入手。
赤松部品さん、何度も交換してもらってすみませんでした。
(ホームページがありません)

また、逆ネジの切ってあったラジエーターのドレンコックを分かっていたのに
つい逆にまわしてしまい、ねじ切ってしまいました。とりあえず、JBのお世話に。

ロアホースの水漏れがあったので、フローリアンに付けていた、ビッグホーンのアッパーホース
(なんのこっちゃ?)を流用、アッパーはベレGRのアッパーを切り詰めて使用。

折れてしまったハブボルトが1本、なめたハブナットが1個。
こんなものはすぐに何とかなるだろうと思っていたけど、意外と難航。
現在、特注制作とミニ用流用の両方から研究しましたが、
ミニ用は細すぎ、特注は高過ぎ、あえなく挫折。
結局、ヒルマンの中古ボルトナットを確保して、解決。

ワイパーはミニ・左ハンドル用がアームごとジャストフィット!
フェンダーミラーマウントゴムもミニのアクセサリーとして
(ルーカスミラー用として)いろんな色のものが入手可能です。
ミニ専門ショップ「萬治屋」さん、ミニでもないのに
いつも相談に乗ってくださりありがとうございます!
http://www.manjiya.co.jp/

2005.3.10 ついに!自走可能な状態 になりました。

どうしても、自分でできなかったハブボルト交換、
プーラーを使っても、ハブが抜けないのです。
(ハブを外さないと、ナットが後側に抜けるスペースが確保できないのです)
以前から、パーツなどでちょこちょことお世話になっていた、
ミニ専門店(最近レンジローバーも扱い始めました)の萬治屋さんに、
「あわよくば車検を受けられる状態に」修理をお願いしました。

修理自体は、提携工場の「坪田モータース」さんでやっていただきました。
オリジナル燃料ポンプがへたっていたので、電磁ポンプ化、
燃料タンクの古いガソリン抜き取りと清掃、
ウオーターポンプの再OH、ブレーキパイプの交換、
そして、ハブボルト交換。

結構なお代がかかってしまいましたが、その割にはまだ不完全な
ところもあり、こちらでできるところは仕上げていくことにしました。

キャブレターのオーバーホールをしました。
燃料メーターが死んでいるのに気づかず、ガス欠をやってしまいました。
その拍子に、フロート室にたまっていたサビが、大事なところに詰まってしまい、
ガソリンを入れても、アイドリングしなくなってしまいました。


清掃後のバラバラキャブレター(左)と組み終わったキャブレター(右)

パテ割れの補修をしました(といっても補修前の画像がな いので・・・)

やったのは、運転席ドア下部です。面がいまいち出ていませんが、まあ、よしとしましょう。
パテの削りカスで、地面が真っ白。プチ公害ですね。すみません。

修理中に折れてしまったシフトレバーを溶接で直してもらいました。


そのままでは、バックに入れようとして、引っ張ると抜けてしまうので、
この後、スナップリングを付けるための切り込みを入れ、修理しました。

倉敷に行きました。(初市外ドライブ)


オーバーホールしたキャブも調子よく、ノントラブルで往復しました。
シフトレバーもたつさん家にて修復、さらに快適に。

そして、ミラーの台座も交換しました。

交換前の状態。ぽろぽろです。


ミニ用(というか、ルーカスミラー用)のゴム台座、
穴の位置が少し違うのと、ほんの少し小さいことをのぞけば
かなりいい感じになりました。

たつさんが、グリルを磨いてくれました。感謝!

本人は、これでまだ不満そうでしたが・・・。

十分ピカピカですよ。真ん中についていた「JAPAN」のマークも外しました。
あとは、HILLMANの「A」をつけて(部品は保管中)、フォグを付ければ
顔は終了です。

あとは、よりスムーズな吹け上がりを目指して、点火系をチェックして、
ヘッドカバーからのオイル漏れを何とかし、
燃料メーターを作動させれば、ほんとに普通に乗れるでしょう。